チョコバナナ生クリーム

ふのひとの日記

第十二回れざん亭@レザンホール

行ってきたー!かわいい後輩のお誕生日祝いにはじめての落語をプレゼントなのだ!
前座は柳家さん光さん。襲名する前は柳家おじさんていう名前だったところで、今度はおばさんだな、いや、おじいさんだなと師匠にからかわれてる話が面白かった。柳家権太楼師匠の六番弟子だそうな。演目は狸礼。シンプルでわかりやすくってファンタジーでいい!動物が恩返しにくるという昔話では定番だね。
続いては立川志らくさん。立川談志師匠の話はテッパンで面白いな…!生きてるうちにお会いしてみたかった。演目は短命、以前松本で円楽さんが同じ演目をやっていたので二回目になりました。志らくさんの方が鈍感な旦那っぷりが面白かった。「かぶりつきたくなるようないい女」の艶っぽさは円楽さんの方が過剰にあったけどww同じ事をさせようという旦那のから回ることから回ること…ガマの油売りの練習をする(ダミ声)嫁様ww
そして柳家権太楼さん。演目はくしゃみ講釈…話し始めから権太楼さんがすごくいいキャラですごく引き込まれた…話し始めからキャラが立っていて会場の空気を掴んでいた!一番貫禄を感じたなあ。
お仲入りを挟んで笑福亭鶴光さん。演目は善悪奴葉の松。奉公に出て、故郷の長野県松本に帰ろうという武吉という青年の話。オチが…いい話かっっっ!!!びっくりするくらいいい話でストーリーとして完結していた!盗賊にそっくりお金とられてもめげない武吉すごすぎるでしょうww上方落語ってことでしたが無知なわたしにはよく違いがわからず…
そして一風変わって鏡味味千代さんの太神楽(だいかぐら)曲芸!「落語」というジャンルに対しては「色物」というらしい。扇子や茶碗を使っての究極のバランス芸と、番傘で枡や金輪を回す芸ね!後者はよく見たことあるやつね!昔は一件一件家を回って、獅子舞と共に厄を落とし福をもたらすとされていた芸だそうで、芸自体の認知度は3%ほどだそう。縁起物はいいよね。ちなみに獅子舞も、前座でありまして、頭噛んでもらった!あたまよくなる!!とにかく拍手喝采の素晴らしい芸でした。体験コーナーで我こそはと前に出た一般の兄さんが見事に紙風船回してた。すごすぎる。
大取りは三遊亭小遊三さん!!きたー!!生小遊三師匠ー!!のっけからテレビで見たまんまのおいさんだったww掴みは定番なのか歌丸の午後2時現在の生存確認ができておりますという報告wwww演目は金明竹。叔父でもある骨董屋の旦那とちょっと足りない青年与太郎のすれ違いが爽快な話。どこかで聞いたことがあるんだよな…こういう話って普通に生きてるだけでどこかで触っているのだねえ、落語と知らないだけで。とにかくその足りない与太郎くんの発言すべてがおかしくておかしくて…!!また小遊三師匠のやる気のない阿呆の演じ方ときたらもう役者よ…!!
ところで肝心の金明竹の内容なんだけど、お暇な方はぜひ金明竹(きんめいちく)でぐぐって頂きたい。最後に骨董屋に尋ねてくる客の口上を聞いただけで今を生きている価値が何倍にもなるというものです。噺家という職業がいかに尊くてナマモノで奥深いのかがギンギンと伝わってくるのです。その中に小遊三師匠のギャップもえという切り口も存在しているのでよろしくお願いします。スケコマシで手癖の悪いおいさんキャラが本気の技を見せてごらんよ。刺さるよ。本気で聴いているのにまじで何言ってるの状態の口上、日本語か?→ぐぐる→日本語だな…となってもまだ意味のわからないこの長文をすらりすらりと噛むことなく三度も述べる師匠かっこよすぎる。ほんとこの客人は人に伝わる話し方ってのを学んだ方がいいと思う。三度目はポイントを何度か復唱してんのになwwほんとにわかんねーよwwわからなすぎて笑いが起きていた。オチすら聞いた時にはわからなくて復習が必要でした。情けない…
そして相変わらずの客層からの浮きっぷり^o^まけない^o^今回もすごく楽しかったのら^o^